「完封優勝、されど不完全燃焼!」
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  決勝 対 芝浦工大柏高校

平成16年 5月 8日(土曜) 曇り、風が強い

印西市 松山下競技場  13時30分 キックオフ
レェフリ. 高浜氏

関東大会千葉県予選の決勝の日がきた。この時期の松山下グランドは風が強い。今日もグランドに向かって左サイドからやや強めの風が吹いている。決勝戦までの二試合を三ケタの得点で圧勝してきた我らが流経柏は、この決勝でどのような試合を見せてくれるのか?。応援の父母たちがたくさん駆けつけている。構内合宿の食事当番の母たちも間に合った。16期のウド夫妻、亙さんも来てくれた。もりちゃん夫妻も遠方から見えている。二枚の応援の垂れ幕もバッチリだ。ウドパパ寄贈の「一戦燃焼」が鮮やかだ。さあ準備は整った。
「いくぞー!りゅうけー!」
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レフリ−の高浜氏の笛が鳴った。
流経柏は風下のサイド。流経柏のキックオフで試合が始まった。キックオフ後、そのまま敵陣で試合が展開されている。ボ−ルの継続を意識した攻撃の中、早くもチャンスがきた。

3分、敵陣22(メータ)m中央のラックから左へ展開し、HOが持ち込んでトライを奪った!
得点( 5 対 0 )

あっさりと初トライを奪ったが、どうも試合の様子がいつもと違うように感じる。この時点では、まだ解らない。
8分、いいプレ−が出た。タックルである。CTBNO 12のラインディフェンスでの強烈な一発は、相手のノックオンを誘った。WTBNO 11は、キックをキャッチした相手にタックルが刺さった。ラグビ−は得点するプロセスの攻撃に魅力があることには違いないが、唯一の防御方法であるタックルこそがチームに勇気をもたらすものである。

相手からボ−ルを奪ってしまうタックルを「アタックル」と呼んでいるチ−ムもある。アタックとタックルを合わせた言葉である。こういうタックルが出始めるとチ−ムはのってくる。

13分、敵陣22(メータ)m中央でSHがサイドを潜ってPRNO 3へパス。できたラックからSHは逆目にパスをさばいた。SO〜CTBNO 12〜CTBNO 13と渡り、ラストパスがWTBNO 14へ繋がった。WTBNO 14は狭いスペースを見事なスピ−ドとステップで相手をかわし、右隅のインゴールへ飛び込んだ。ナイストライだ!。
得点( 10 対 0 )。

16分、自陣からSOはデンジャラスゾ−ンへ絶妙なキックを蹴った。相手FBは、自らタッチへ蹴り出すしかなく、マイボ−ルラインアウトとなった。このゴ−ル前15(メータ)m付近のラインアウトからモールがドライブされた。「押せー!」。「押し込めー!」。見事にコントロールされたモールは一気にインゴールを超えた。FL NO 7が押さえてトライ!。ゴ−ル成功!。
得点( 17 対 0 )

ここまでに三本のトライを奪っているが、小さなミスが多い。チ−ムとしての機能を感じない。小さなミスは何故生まれるんだ??基本ゲ−ムプランでのプレ−からは点が取れている。しかしチャンスメイクの時にこの小さなミスが出ている。何故だ-ひょっとしたらっと思った。

23分、自陣22(メータ)mから果敢にオープン展開を仕掛けた。右サイドのラックから左へ展開し、突破役のPRNO 3はいい判断からWTBNO 14へパスを繋いだ。WTB NO 14は持ち前のスピ−ドを遺憾なく発揮してゴール前まで迫った。相手の必死のディフェンスを受けるが、ここに猛烈な勢いでフォローしたキャプテン NO 8にボ−ルが渡ってインゴールへ飛び込んだ。素晴らしいトライだ!。自陣から全員が意識を持った一連のプレーである。こういうトライが出れば先ほどまで感じていた不安は、もう大丈夫だろうと思った。
得点( 22 対 0 )。

しかし、小さなミスは依然続いた。
30分、敵陣ゴ−ル前5(メータ)mスクラムからNO 8がサイドを突き、ラックから順目に展開、CTBNO 12が飛び込んでトライを奪った!。
得点( 27 対 0 )。

ここでハ−フタイム。選手全員の表情に明るさがない。「元気を出せー!。」と大声を出したかったがやめた。父母たちの応援は、文字通り「応援」でなくてはならない。「頑張れ!。」「頑張れ!。」である。
それにしても、いつもと違うゾ!。

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後半が始まった。
4分、自陣10(メータ)mと22(メータ)mの中間地点の中央でPKを取られ、PGを狙われるが、ゴ−ルを逸れた。8分、敵陣22(メータ)m中央のラックから右へ展開。素晴らしいタイミングでNO 8がラインに入った。強さとスピ−ドで一人を抜いてトライである!。ゴ−ル成功!。
得点( 34 対 0 )

この後、芝浦柏の反撃を受けた。インゴールに釘付けとなって耐えている。全員が必死のディフェンスを見せている。「耐えろー!。」相手の仕掛けたラックに猛然とジャッカルで対抗して、ノットリリースのPKを得た。

17分、このPKから果敢に流経柏は攻めた。CTBNO 20からCTBNO 12へパス、CTBNO 12は真っ直ぐにボールを蹴り込んだ。ボールはバウンドして敵陣10(メータ)mでタッチに出た。この敵ボールのラインアウトを見事な集中力を見せてボールを奪った。SHはS・Oの位置にいたWTBNO 14へパス。WTB NO 14はここで勝負に出た。相手BSを思いっ切りよく抜きに出て見事な突破を見せた。そのまま飛び込んでトライだ!。ゴール成功!。
得点( 41 対 0 )。

ここから流経柏は怒濤の攻撃を見せた。FW、BSが一体となって連続ラックからいい攻撃を仕掛けているが、自らのPKで継続を中断させてしまっている。じつに勿体ない。やはり今日は何か歯車が狂っている。しかし全員の点を取るぞっという気迫はある。「頑張れー。りゅうけー!」

22分、敵陣ゴ−ル前15(メータ)m左サイドのラックからFWが縦突破を計り、ゴール直前のラックからPRNO 16がラックを乗り越えてインゴ−ルに飛び込んだ!。ナイストライだ!ゴ−ル成功!。
得点( 48 対 0 )

30分、敵陣ゴール前10(メータ)mで犯したPKから相手はタッチキック。この相手ボールラインアウトを奪った流経柏FWは、一気にラッシュをかけた。できたラックからBSの展開を交ぜてゴールに迫り、最後はラックサイドをFLNO 7が突破してトライを奪った!。見事な連続攻撃からのトライである。ゴール成功!。
得点( 55 対 0 )。


ここでレフリ−の高浜氏のノ−サイドを告げる長い笛が鳴った。




決勝戦、見事な完封勝利である。しかし、選手たちは不完全燃焼だなと思った。後半最後に見せた連続攻撃をもっと早くから見たかった。選手もそうだったに違いない。決勝戦であるが故の心の隙間なのかもしれない。「勝つ」ということの難しさ、勝って得るものをキチンと掴むということの難しさだな。

試合が終わってふと目をオレンジの垂れ幕に移した。「一戦燃焼」の監督の気持ちが痛いほど解った。

大丈夫!一つ一つの経験がチ−ムをもっとデカくするさ!。

関東大会で持てる力を出してくれ−!。

デカい声出して応援するからな−!




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