「見事に耐えた6分間!」
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いよいよこの日が来た。早朝に起きて外を見ると、なんと雪化粧で白一色である。「地元が白か!。勝ちだな!。」などと勝手に喜んで4時に自宅を出た。最寄りの駅の始発に乗って 「さあ、花園へ行くぞー!」。


近鉄東花園駅に9時に到着。開会式に参加するチームが、みんな胸を張って「花園」へ歩いて行く。緊張した面持ちのチームもある。初出場のチームかもしれない。我が流経柏も歩いている。選手達の後姿に心の中で
「ガンバレよ!。」とつぶやいた。
第83回全国高校ラグビー大会 第1回戦

12月27日(水曜) 花園第3G 曇り
対沖縄県立名護高校

14時30分 キックオフ
レフリ−今田直人氏


10時30分、開会式が始まった。前年度優勝の啓光学園から行進がスタートした。全国51地区の代表チームの行進が続く。憧れの「花園」第1グランドが51チームのファーストジャージーでとても綺麗だ。
選手宣誓は、一回戦で対戦する名護高校の並里主将である。全ての観客が感動したのではと思えるほどの素晴らしい宣誓であった。

開会式直後の第1グランドは、スーパリーグの仲間である国学院栃木高校対高鍋高校(宮崎県)から始まった。国学院栃木が接戦を見事に勝利した。吉岡監督がうっすらと涙を浮かべて選手達と堅い握手をしているシーンに感動した。さあ、もうすぐ流経柏の11回目の「花園」が始まる。

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流経柏、名護ともにファーストジャージがエンジのため、双方セカンドジャージである。
応援の父母たちの緊張が最高潮に達した14時30分レフリの笛が高らかに鳴った。

流経柏のキックオフで試合が始まった。
敵陣に入っての試合展開であるが、ペナルティによりこう着状態が続いている。
9分、そんな中、ラインアウトを2回連続してのタッチキック。
名護ゴール前10(メータ)m付近まで進んでの流経柏ボールのラインアウト、モールを一気にドライブだ。HOが押さえてトライ!何とも言えない緊張感を打ち破る見事なトライだ!。
( 5 対 0 )。
得点

12分、自陣22(メータ)m付近での
名護ボールラインアウトからモールを作られた。名護は押せないと判断するやすぐにオープンに展開。名護BSにラインを突破されトライを奪われた。まだ硬さがある。ゴールも決められた。
得点
( 5 対 7 )

どうも動きが硬い。いつもの力を発揮できていない。それが
「花園の魔力」なんだと思う。何とか落ち着いてくれー!16分、PKからタッチへ。名護ゴール前5(メータ)mのラインアウトからモ対ルをドライブだ。またしてもHOが押さえてトライ!。
得点
( 10 対 7 )。

チームらしさを3年生たちが必死に引き出そうとしている。
22分、しかし、まだ本調子ではない。ハーフライン付近からオープンへ展開されライン参加の8に突破された。BSに繋がれトライを許した。ゴールも決められた。
得点
( 10 対 14 )。

27分、名護のノータッチをカウンターだ。22(メータ)m付近のラックから左へ展開した。S・Oが
名護の裏に出てナイスフォローの気合のH・Oへパスされそのままトライだ!。
得点
( 15 対 14 )。

逆転の連続である。キャプテンS・Oが冷静に試合を作り出している。こうなれば大丈夫!
30分、FWも調子が出てきた。
名護ボールをターンオーバ対だ。敵陣22(メータ)m付近からS・Oが抜きに出た。ここにL・OのNo4がナイスフォロー、そのまま中央にトライを決めた。ゴール成功。
得点
( 22 対 14 )。

前半終了直前のこのトライはゲーム展開にとても意味がある。しかも点差が8点、ワンチャンスでは届かない。
さあ、後半爆発してくれー!。


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後半が始まった。
2分、敵陣での試合展開の中、ゴール前ラインアウトからモールドライブ。L・Oの5が押さえてトライ!
得点
( 27 対 14 )

7分、
名護ゴール前15(メータ)mからモールを押し込み、このラックから左へ展開した。BSからライン参加のPRの3がゴールを割った。トライ!。
得点
( 32 対 14 )。

12分、
名護ゴール前の名護ボールのラインアウトをターンオーバーだ。一気にモールをドライブして最後はPRの1がトライ!。
得点
( 37 対 14 )

14分、敵陣10(メータ)m付近のラックをターンオーバーして左へ展開した。BSが相手のディフェンスをよく見ながら、またフォローのコーリングも素晴らしい中、うまくボールを繋いだ。最後はFBがノーマークとなり爆走だ。中央にトライ!ゴール成功。
得点
( 44 対 14 )。

しかし、ここから名護は大反撃に出てきた。思わず叫んだ!
「耐えろー!」。
結果的にペナルティ対をこの間4個取られ、ゴール前に釘付けになったこの6分間を見事に耐えてみせた!「花園」の雰囲気の中、流経柏の選手たちが間違いなく
「一皮剥けた瞬間!」だった。
耐えた流経柏が一方的に攻め出した。

26分、FWがオフロードパスからラック。ラックから右へ展開、S・OからFBへパスが渡りトライ!ゴール成功。
得点
( 51 対 14 )

28分、全員ラグビーだ!。FW、BSが繋ぎまくって最後はS・OからWTBの14へパスされ気持ちよさそうに走ってトライ!
得点
( 56 対 14 )


そしてノーサイド!見事な勝利だ!。


応援の父母たちが陣取る観客席サイドに挨拶に選手たちが走ってくる。どの顔も笑顔だ。自信に満ちた表情が、いいゲームを戦った証である。

初戦突破おめでとう!最終的にスコアは圧勝であるが、花園で
「耐えて勝つ!」。を実践して見せたこのチームの「今日のあの6分」には意味がものすごくある。次の試合へ臨む精神的な部分はもちろんのこと、グランドの外で観ていた後輩たちへの最高のプレゼントであると思っている。
これで次の清真学園戦もいけるゾー!



この日の夜の
「父母会大阪総会」は、めでたく「祝勝会」となった。

すごい人数である。どの顔も笑顔、笑顔だ。この笑顔がお酒の力をかりて涙顔になっていく。みんなが子供たちのおかげで綺麗な心になっていく。一言コメントを司会の副会長から求められた。こんな話をさせていただいた。

「82回大会の三回戦、1月1日の東福岡戦に負けた時、実は涙が出てこなかったんです。あれから1年間ずっと、何故なんだ?と思いながら新たなチームを応援してきました。千葉県予選の観戦記にも涙と綺麗になっていく心のことを書いてきました。そして今日、見事な勝利の瞬間、涙が出てきたんです。勝って、嬉しくての涙です。負けて出なかった涙は、実は心を綺麗にしてくれた子供たちへの感謝の気持ちから、耐えていた自分だったんだと気が付きました。今日の勝利のおかげでやっとこの一年間が完結しました。」


祝勝会のあと、応援に来てくれた16期のウドパパ、ウドママ、亙さんと去年のキャプテン、自分の家族を交えて
「祝勝会Part 2」の時間が持てた。本当にありがとうございました。話題はもちろん、「清真戦も大丈夫だろ?!」でした。


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