「 全員でつかんだ「花園」・優勝だ!」
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千葉県予選

流経柏 対 佐倉高校

 2003年11月22日(土曜) 晴

 柏の葉公園競技場

レフリー 大野氏 キックオフ13時00分
バックスタンドにどんどん流経柏の応援の生徒が集まって来ている。流経柏のサイドは、組み合わせ表の通りメインスタンドからグランドに向かって右である。バックの「全校応援」はキックオフまでに一杯になった。

サッカー部の応援がすごい。たくさんの仲間がメガホンを持って選手の名前を叫んでいる。訓練された統一された応援は、もうそれだけで感激である。応援の父母の一人である自分がこの調子では・・・選手はかなり入れ込んでいるだろうな?

でも、それでいいんだ!それが素直な気持ちだろうし、戦場に向かう選手にとっては何よりの場面に違いない。佐倉高校の応援もかなりの人数だ。久しぶりの決勝進出に相当気合が入っている.。

流経柏のメインスタンドの応援もかなりの人の数である。たくさんのOB。父母会のOBの方たちも大勢来てくださった。校長先生を筆頭に先生方の数もすごい。

  「行けー、流経!」

応援の声を背にして戻ってきた選手達は、監督の最後の指示を受け、そして円陣を組んだ。いつもの円陣の雄叫びよりも声が大きく感じたのは、私だけではないはずだ。両チームの選手が10(メータ)mラインに沿ってグランドに入場していく。両キャプテンが大野レフリー、タッチジャッジとの握手のあと、両チームはサイドを分け合った。流経柏は風上である。さあ、始まる!一時間後に「花園」が決まる!
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大野レフリーの開始を告げる笛の音がスタジアムに響き渡った。

両チーム共緊張している。入れ込んでいるという表現の方が合っているかもしれない。佐倉はモールを押そうとしている。流経柏の得意な戦法を使ってくるらしい。いい作戦だと思う。

6分、自陣からのキックがノータッチとなるが、佐倉WTBはカウンターの途中にノックオン。ハーフライン付近でこぼれたボールを奪うとすかさずオープンへ展開した。ラストパスを受けたFBは右コーナーポストをめがけて30(メータ)mを走りきった。トライだ!この先制トライまでの6分間を長く感じた応援の父母たちがたくさんいたはずだ。試合が動き出した。
得点 5 対 0 。

12分、佐倉ゴール前10(メータ)m、マイボールラインアウト。ナイスキャッチからモールドライブだ。見事なコントロールである。HOがゴールラインを超えた。トライ!
得点10 対 0 。

14分、自陣20(メータ)m付近やや左の地点でPKを取られ、ゴールを狙われた。向かい風にもかかわらずL・Oのキッカーに見事決められた。得点10 対 3 。

18分、佐倉ゴール前15(メータ)m付近、モールを押し込む。いいタイミングでSHがさばいた。オープン展開からのラックを素早くS・Oへ。S・Oはまさに個人技を見せた。ステップで抜き去りトライ!ゴール成功!
得点17 対 3 。

23分、ラインアウトをクイックスローイン。
左オープンへと順目に展開、3回目のラックを右へS・Oからナンバー8へパスが飛ばされた。ナンバー8は強引に飛び込んでトライ!グランドを大きく使いはじめている。チームは完全にエンジンがかかった!ゴール成功!
得点24 対 3 。

佐倉は一歩でも前でタックルという気迫でディフェンスをしてきている。準決勝で見せたディフェンスを再現しているが、流経柏のコンタクトの強さが上回っている。こうなると流経柏は爆発する!

27分、PKからのタッチキックから、佐倉ゴール前5(メータ)mラインアウト。見事なモールドライブからHOトライ!ゴール成功!得点31 対 3 。

 29分、ラックのボールをH・Oが見事にサイドを抜け出した。ゴール前まで迫ってタックルを受けるがそこにL・Oがナイスフォローだ。トライである!得点36 対 3 。

前半が終了した。

私は、ここからの30分を観たくてこの試合を待っていた。3年生の全員で掴みにいく「花園」が観たかった。この30分間を泣きながら応援するんだと心に決めていた。ノーサイドの笛の音を聞いた時、きっと心がスカっと綺麗になっているはずだと思っていた。子供たちに教わったことの重大さを大切にしたいと思っていた。そして願いは叶う!

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後半が始まった。続々と16番以降の3年生がグランドに入っていく。

「思いっきり、行け!」「行くぞー、流経!」

応援に16期の父母OBがたくさん来ている。目頭を押さえている人がたくさんいる。去年を思い出しているんだな。みんないい人達だ!

6分、ゴール前10(メータ)m、ラインアウトをモールドライブ。トライ!得点41 対 3 。

13分、敵陣10(メータ)m付近、佐倉のノックオンを拾って右へ展開する。ループからWTBがフィニッシャーらしい走りを見せて見事なトライ!
得点46 対 3 。

19分、ボールが右、左へと大きく動いている。ラックから気合のH・Oがサイドを突いた。トライだ!ゴール成功!
得点53 対 3 。

29分にもトライを決め得点58 対 3 。、いよいよ大詰めである。

31分、「これが流経柏のラグビーだ!」とでも言いたいような怒涛の攻撃を見せる。PRが2年も負けてないぞとばかりに突破していく。きちんとフォローしたのも2年のナンバー8だ。本当にすごいトライだ!3年生を祝福しているようなトライ。ゴール成功!
得点65 対 3 。

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そして、ノーサイド!「勝ったぞー!」「花園だぞー!」
優勝、準優勝の表彰式が厳かに行われた。メインスタンドの応援の父母たちは、選手の顔を見ながらの感激の瞬間である。バックスタンドの全校応援の生徒たちは、「早くこっちに来いよ〜!」だったに違いない。

表彰式が済むや、選手たちはバックスタンドに走った。スタンドから一部の生徒たちがなだれ込んだ。みんな抱き合って喜びの瞬間を共にしている。涙から復活した父母たちが、その光景を見てまたグっときている。

監督の胴上げをしようと選手たちが待っている。千葉TVのインタビューが終わるや、よし胴上げか?と思いきや、監督は選手を集め話を始めた。たぶんこんな話だろうな、などと思いながら胴上げを待った。感激の胴上げだ!監督、顧問の先生、副顧問の先生、コーチの方たちへと喜びの爆発は続いていく。そして、感動の儀式が始まろうとしていた。

グランドの中央に全員が集まった。掛け声とともに一気にヘッドキャップが秋空へ放り投げられた。
「おめでとう!」の合唱がスタジアムに勝利の余韻を残した。

第83回全国高校ラグビー大会 千葉県予選__優勝__おめでとう

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