最後の15分間に爆発してくれた
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__  流経柏高 「流輝祭」

グランド 流経柏

晴れ キックオフ14時00分

レフリー高浜氏
年に一度の学園祭である。流輝祭という名称は、いい名称だなとずっと思っていた。流経柏の生徒みんなが輝きを持って参加する祭典、そんな意味が込められているんだと思う。二日間の祭典の二日目が、我がラグビー部が輝きを発揮する日である。

今年の招待チームは、強豪「東京高校」である。春の東京都大会のチャンピオンチームである。近隣の小学生チーム、中学生チームが大勢参加して、午前から親善試合が行われた。今年も名勝負が展開されていた。
「未来の花園戦士が育ってもらいたい!」流輝祭の親善試合には、ラグビーの底辺を広げて行きたいという、ラグビー競技の「普及と育成」の意味が含まれている。強豪校故の義務を監督、顧問の先生は感じているのかもしれない。

そんな雰囲気の中、Aチームの試合時間が迫ってきていた。


東京高校は、白地に紫のストライプ。流経柏はエンジ色。ファーストジャージーである。校内の応援がかなり来ている。父母会もすごい人数だ。たて100(メータ)mのグランドサイドが二列以上になって埋めつくされた。東京高校の応援団もかなり多い。
 選手の顔色が変わって行く。円陣を組み、出陣の儀式が済むと、全員が戦士となった!
 

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レフリーの笛が鳴った。
キックオフ後のファーストプレーは、キャプテンのハイパントであった。秋晴れの空にボールが吸い込まれた。
東京高校もキックで陣地取りを意識している。お互いが戦法を探りあっている状況が続く。観客が多いせいか、緊張からと思われる小さなミスが両チームに出ている。
点が入らない展開は、お互いがミスからターンオーバーを許しているからである。ラインアウトのキャッチングミスが一番大きい。攻めるぞ!って時のミスが試合を緊張させ、リズムが出でないのである。
得点
5 対 0。 

前半終了間際のトライである。

前半点が取れないでいた理由がもう一つない。選手のイライラが伝わってくる。
30分、敵陣ゴール前のラックからモールを作った。ドライブして行く。一つの塊になったモールは、見事にゴールを超えた。トライ! ある。

流経柏のモールドライブへの対抗策として、モールになるかならないかの瞬間にFWの選手が一人中心に倒れこんできていたのである。微妙なプレーである。この選手がモールの形成をかなり難しくしていた。押し込み始めの時点でのグッと押す力が分散されてしまっていたのだ。

モールを故意に崩す「コラプシング」をペナライズしてもいいように思うが、モールがまだ形成されていない、とも判断できる。どちらにしても、倒れた選手はすぐに立ち上がらなければならないこともルールにはうたわれている。近代ラグビーの試合に際しての
原点は「立ってプレーすること」である。この観点からすれば「ペナルティー」をとってもいいと私は思う。

ゲームの進行と楽しさを阻害している「スポーツマンシップに反する」項目を適用してもいいのでは?海外での試合であれば、このプレーに対して間違いなく行われる対抗策は、寝ているプレーヤーは踏み潰される、である。これはスタンピングではない。まあ、流経柏の強烈なモールドライブに各校色々と考えてくるな、と感心もさせられた。私も含め選手も初めて体験したプレーであり、同じようなプレーが出た時の対応がチームとしてできるか?だと思う。応用問題が解けるか?である。
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後半が始まった。

実は、このモール内の倒れこんでいる選手への対応を後半見せてくれた。とにかくFW戦にこだわりを見せてくれることとなる。チームは応用問題を解いてみせた!
7分、自陣ゴール前10(メータ)m付近のラックサイドを抜けられトライを奪われる。
得点
5 対 5。

14分、PKからのラインアウト、モールをキチンと作った。前半の「うっ憤」を晴らすかのごとく一気に押し込んだ。
トライ!
得点
10 対 5。

23分、FWがモールに益々こだわる。連続5回のラック&モールからモールを押し込んでトライ!見事なのは、ラックからモールへ移行させていくプレーである。
得点
15 対 5。

26分、またもや同様なプレーが出た。最後にモールをガンガン押し込んでトライ!
得点
20 対 5。

31分、またまたPKからのラインアウト、モールドライブでトライ!ゴール成功。
得点
27 対 5。


後半の最後の15分間は圧巻であった。前半苦しんだモールドライブ対抗策に、動かすモールで逆に対応できたこのチーム、結構スゴイぞ!疲れはあったと思うけど、
最後の15分間に爆発してくれた。校内応援、父母会応援がうしろからグッとモールを押し込んだように感じたのは、私だけではないはずだ!見事な勝利だった。
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